おたふくかぜは、流行性耳下腺炎やムンプス(mumps)と呼ばれ、ムンプスウイルス(mumps virus)による全身性感染症で、麻疹(はしか)や水痘(みずぼうそう)と同じく、とても感染力が強いとされています。

感染すると48時間以内に耳下腺(耳の下あたり)が腫れてきて、痛みを訴えます。合併症は非常に希ですが、精巣炎、卵巣炎、腎炎、髄膜炎、脳炎、難聴などが挙げられます。好発年齢は7歳以下が全患者の80%以上を占めており、特に4~5歳が最も多く、保育所や幼稚園、小学校など集団生活で感染する機会が増えると考えられています。おたふくかぜの患者数ですが、2002年から2007年で年間135.6万人、最も少なかった2007年は43.1万人といわれています。

おたふくかぜは、ワクチンを接種するとその約90%以上で抗体が陽転(免疫を獲得)するので、先進国を中心として、多くの国がMMR(麻疹・風疹・おたふくかぜ)という3種混合ワクチンの2回接種によりおたふくかぜの患者発生数が激減していると報告されています。

残念ながら日本では、MR(麻疹・風疹)という2種混合ワクチンは定期接種されておりますが、未だおたふくかぜワクチンの定期接種は行われておらず、任意接種(保険が適応とならない自費接種)となっております。しかしながら、おたふくかぜワクチン接種は医学的・科学的観点から広く摂取が促進されることが望ましく、日本においても予防接種制度の見直しがおこなわえれているところです。1日も早くおたふくかぜワクチンの定期接種化が望まれます。

当クリニックでは水痘ワクチン(水ぼうそうワクチン)同様に、大切なお子様のために任意接種を行っております。是非ご検討ください。